2022年11月24日
派閥争い
人間が集まる場であればそこに人間関係が築かれ、それをもとに様々な事件やドラマが起きるもの。そして、その人数が多ければそこに「派閥」が出来たりもして、なんだかややこしいことにもなったりならなかったり。それは学校であれ職場であれ、そこが居酒屋であってもパチンコ店であっても、人間がいて関係が発生すればどこであっても起き得ることですよね。
私はパチプロですので、パチ屋だと軍団同士の争いとか地元とよそ者の争いだとかはよく見聞きしますけれど、今回私の近くで発生したのはそういう類ではなくて。常連同士の小競り合い、しかも、おば……いえ、妙齢の女性同士の争いなのです。
関わるとちょっと面倒そうだったので、私は隣で打っていて話しかけられたときだけ反応していたのですが、そこそこ長居してしまったせいか、その常連衆の力関係も多少は把握してきており。なかでも特に怖いと思っていたのが土日以外はほぼ毎日いて、パッと見がプロレスラーの長○力に似ているため私と友の間では「レスラー」と呼んでいる女性。この人は怖い。私も出来るだけ隣では打たないようにしているくらい怖いです。
この人の何が怖いって、日ごとにいくつかお気に入りの台があるらしく、それらを我々にはわかり得ない何らかの理由で打ち込んだり移動したりとしているのですけど、自分がハマった台(ただしどこからハマったになるかは不明)を後から出されると見に来られるのです。しかも、自分が帰った後に出された場合は色んな人に誰が出したかを訊いて回って特定しにくる。そして、それを色んな人に喋りまくる。爆連なんてさせた日には即敵認定です。まあ、敵認定されたところでどんな影響があるかはなんともなのですけれど、店員氏ともよく喋るのでその辺は若干難しいところ。
さらにもう一人、島に少し怖そうな人がいまして、その人とは通称・大阪のおば……大阪の女性。あだ名の理由は、かなりの頻度でヒョウ柄の服を着ているから。この人とは私も少しだけ話したことがあるのですが、レスラーほど危なげな感じはしなかったですね。「あら〜サガナ(=魚群)きたわね〜」みたいな、わりと普通の会話をしただけですし。とはいえ、複数の女性陣や男性陣と懇意にしているため、敵に回すと大変そうな気配は感じていました。大阪の……では呼びにくいので、ここでは「豹さん」と呼称します。
この豹さんとレスラーとの関係は、別に凄く仲良しという感じでもなかったのですけど、程々に、それなりに普通の間柄であったように私の目には見えていました。もちろん実は水面下でバチバチであった可能性もなくはないですが、まあ、傍から見ている分には問題は見えなかったですね。どこにでもいる、どこにでもある海島常連の日常的風景といった感じで、少なくともこの間までは穏当に、和やかにやっていられる現場でした。
しかし、Xデー来たる。そのXデーは先日あった特定日のときで、私は確か前の日が来れなかった日で、その日もいつも通りに昼前くらいにしゃあしゃあと現れたのですけども……なんか島が妙だったんですよ。なんとも言い表しようがないのですが、なんか妙だったんです。で、わりと朝からちゃんといる友に訊いてみたところ、ついにXデーが来た!! と。
要するに、レスラーがハメてやめた台を豹さんが当てて爆連かました、との由。パチプロ的には「おいおい〜、それ俺の当たりやぞぉ〜」などと弱ウザ絡みする程度の些細な事柄ですけど、やはりレスラー的にはご法度だったのでしょう。そのXデー以降、豹さんとレスラーが話しているのを見ることはなくなりました。
それはまぁいい、というか仕方のないのですけどもね、そこから「派閥の形成」が始まったっぽくてですね。最近の出来事を具体的に言うと、レスラーは店に来ると常連衆全員に挨拶をして回るのですが、豹さんとその近いところにはこれ見よがしにしなくなった。あと、前はそんなに見なかったのにレスラー豹さん両人ともコーヒーを配っているところをやけに見かける。ついでに、レスラーがハマってやめた台を豹さんが知り合いに打たせる、などなどなど。正直、あまり意味を感じない行為の応酬なうとなっている。上に記したように、私的に豹さんは別に普通な感じだよな〜と思っていたのですけれど、レスラーへの対抗行為を見てちょっと考えを改めました。怖いよ、この人たちなんか怖い!!
まあ、これらの争いがあったとて、今のところ私的稼働への影響は少なめではあるのですけれどもね。気をつけるべきはレスラー台の把握くらいかな。もちろん、この派閥形成の動きが今後加速して、出来るだけ距離を置こうとしている私にまで及ぶという可能性も無きにしもなので、まったく無影響というわけでもなく。あとは、友はレスラーとすでに話をする仲なのでね……うん、なんかよく話しかけられているよね。俺は可能な限り逃げるけども、俺の分まで頑張っておくれよ!! 頼むから!!(生贄)
この争いは、いったいどんな結末を迎えるのでしょうか。生暖かい目で見守……りたくはねえな。まあ私に影響のない限りは静観で、影響が発生したら全力で遠ざかっていきたいとは思っております。
といったあたりで、また次週〜。