2022年10月20日
慣れる生き物
大きく動かない暮らしを始めて約2ヶ月。朝な夕なに大きく駆け回っていた私でありますが、こんな貝のような暮らしにもそろそろ慣れてきた気がします。
作業期間ゆえまたまた農業の話で恐縮なのですけれども、実は我が実家で今年から新型にした機械がありまして。籾摺機から送られてきた玄米を選別して袋に詰めてくれる機械、「選別計量機」という名前なのですが、なんだかポイントの期限が切れるからとかなんとかいう理由で買い替えることにしたそうで。農機具メーカーもポイントとかやっているんですね。全然知らんかった。
(これが選別計量機)
で、これが新しくなったおかげで作業スピードがアップした(そのせいで私の作業が忙しくなった…)のはいいとしても、それのために以前のものとやり方がほんの少しだけ変わりましてね。まあ、そんな大きな変化ではないのですけれど、やはり今までやっていたほうがやりやすく、なんかやりにくいよなぁと思っていたわけです。
……と、思っていたはずなのに作業2回目にして早くも慣れました。変化の中でも今まで「横」にして付けていた米袋を「縦」付けなければならなくなった点は結構厄介だなぁ〜と思っていたのですが、慣れたら別にそんなこともなかったです。
聞くところによると、人間という生物は同じ環境に約1週間いると慣れるとの話。農機の件もあったし、うん、なんとなく納得してしまう話。というわりには、生活に対しての私的な慣れはまだ浅いような……とも思いましたが、まあ、私という輩はとにかく、とっにっかっくっ長い間外にいましたからね。適応に多少時間がかかるのも、致し方なしなのかもしれませんね。
(通常時全回転。助かる〜)
そんなこんなで、一応慣れつつある海暮らし。前々回に記したように今年は例年より作業回数が多くて、動ける範囲がかなり限定されてしまうため極少数の店しか行けていないのですが、それはそれで、少数の店のやり方が細かく見えたりするのでメリットもありますよね。
例えば、今期間のメイン店。この店は、とりあえず回りの数字をわりと「ちゃんと」見ている。超絶上ムラで、またはウリンチャージが多発して短期で凄まじく回ったりすると、白い人がちゃんと隣の台をフキフキしに来る。沖海ではまだ出来たことがありませんが、仮に「良いブドウ」が実った場合でも、こういう店では早めに崩さないと危ないわけです。
ただ、出玉関係については回りと違ってわりと適当。打ち方にも、私はだいぶテキトーですけれどガチガチにヒネっている者もいて、それでも特に動きなし。ついでに取れているからシメる的なものもなし。これは今の私には非常に助かる……というか、この点が厳しかったらおそらくここでは打てていないでしょうけどね。
そして、シメに関しては数字と「人(打ち手)」を見て決めている可能性が高いかも。ここには私を入れて狙いに来る者どもが数人いるのですが、やはりその者どもの台はシマりやすく、またシメられた場合の強さも強くなりやすいようですね。まあ、これは致し方なし。
動かし方としては、特定日と月イチである撮影日にアケ、そこから「強い台」を個別でジワジワとシメていって……という傾向があり。そのアケのタイミングで、個別シメのためベコベコだった各台のサイズが均一になることがたまにあり、ここが高値台を掴む最大のチャンス。しかも、ここからまた個別シメが始まるので、上手に台を管理しながら打っていけばそれなりに長く打てたりもして、今のところなんとかなっている……いや、「なんとかしている」ような感じですかね。
まあ、同じ店にいると難しいなと感じるのはやはり人の関係で、この店の海島にも雨が降っても槍が降ってもいつも来るような常連衆がいらっしゃいまして、そのあたりのお歴々と上手ぁ〜くやらないといけないわけで。この辺の技術は、過去の私が非常に得意としていたものなのですけれど、最近ちょっとご無沙汰だったからなぁ。近づきすぎず遠くなりすぎずで、稼働に影響なくやれればそれでいいかな、と。
10月はここまで(16日)で約120時間の稼働。制限期間と考えれば私的には上出来かな、と。ただ、少し気になるのは、特定日も撮影日も最近ちょっと弱々な気配が見えることで、うーん……期間終了まで持つかなぁ?? ちょっと怪しげになってきた気がしますが、まあそのときはそのときの精神で、流れと気配を見つつもうしばらくやっていければいいかなと考えております。
といったあたりで、また次週〜。