【パチ・スロクロス】パチンコ・パチスロ解析情報

2020年09月27日

レンタルオーナー商法

こんにちは。ツケマイてんちょ~です。

 

ジャパンライフ社の破たんの話、報道でよく見かけますね。どうやら磁気ネックレスや腰巻き、ベストなどの商品を購入、その商品をレンタルして定期的な収入を得るので利回りが○○%の投資です! みたいな奴に引っかかってしまったみたいです。そういう時に顧客を安心させるのによく使われるのが「肩書き」ですね。このジャパンライフ問題も顧問にそうそうたる経歴の人を使ったり、更にはあの『桜を見る会』に招待された、なんて事で箔をつけて信用させていたみたいです。やはり小金持ちほど低金利時代なので騙されるのでしょうか? 商品力があると信じたのでしょうか? この問題、あくまで投資なので個人的見解ではリスクを背負ってお金を楽して増やそうとした訳ですので、契約した被害者の方たちが責任が無いとは思えないんですよね。楽して金を稼ごうとした結果騙された、というだけの話で説明通りの運用をしていなかった、などの事実はあったにせよ自分のお金を人に預けて自分では努力せずに増やしてもらおうという虫のよい話に乗った結果損しただけなのですから。スポーツ新聞の予想通りに競馬を買って外したのとあまり変わらないかと。

 

 

このジャパンライフの問題、高齢者も多数騙されており、広告塔や顧問に著名な方を利用していた為に報道されていますが、その陰でひっそりと倒産している同様の会社が有ったりするわけです。そしてパチンコ業界でも以前にはあり、またそれが数年後に名前を変えて現れたり……。そんなののひとつに5号機初期に登場した「割勘」がありました。この仕組みはホールの視点から見ると、リスクの少ない仕組みのレンタルプランで、普通のレンタルプランと違うのはレンタル料金が無料な代わりに、その機械の粗利を折半してホールとレンタル運営元で分けるという仕組みでした。「メテオ」というメーカーが「ウインネットテクノロジーズ」という会社が製造したパチスロを中心にレンタル契約(のちに対象メーカーにO社やT社の機械も参入)する仕組みで、一応データを提供してお店の営業方針(設定の組み方)に口出しする場合も有る契約になっていましたが、実際出玉を出して赤字営業したら、利益が出ないので貸主のメテオにはお金が入りません。また、利益が欲しいのでオール設定1で営業すると、超高稼働店なら別ですが普通の店の場合にはお客様が離れていき、稼働が落ちて台あたりの利益金額も落ちて来ます。そう考えるとホール側には低資金で入替が出来るというメリットがありそうですが、店長クラスの人間ならすぐわかるような製品がレンタル対象機種になっており、とても機械の名前での集客は難しいという事で貸主のメテオも借主のホールもあまり良い事の無いプランでした。地域一番店クラスであれば、レンタルなんかするよりも購入して利益を全て自社の物にしたほうが利益が大きくなりますし、撤去して中古で売れば転売益も入ります。なのにどうしてこの仕組みが当時注目されたのでしょうか?

 

それは弱いお店にはほぼノーリスクで新台を導入できるという事です。高稼働店と違い、弱小店舗は新台を入れても高稼働せず、例えば40万の機械を購入しても高稼働店は設定2を使っても1日1台8000円とか利益を取れますが、弱小だと設定1で営業しても1日1台2000円しか利益を取れない場合があるのです。前者が40万円の機械代を償却するのに50日必要なのに対し、後者は200日。しかし「割勘」のレンタルなら毎日1000円払えば良い訳です。2か月目に稼働が更に落ちて利益が半分になれば、レンタル料金も半額です。レンタルする側も、「こんな機種、ジャグラーと同じような値段では売れないよな」なんて機種が対象なので、販売よりはメリットがあるのでしょう。というのが表向きの話。じつはこの「割勘」は裏ではレンタルオーナー商法を利用したファンドを販売していたのです。それも業界人にはバレてしまうので、業界を知らない年配者などを中心に販売していた模様です。ウインネット社の代表には某お台場系大手メーカーで営業本部長をされた方が就任するなど多少の知識がある人ならば期待しちゃうような環境を用意していましたが、レンタル対象機種がまさか2年間ホールに設置されて高稼働なんて、業界人なら誰でも「そんな機種じゃないでしょ」と思うような状況。それでも騙される人が多かったのは、やはりパチンコを遊技しなくてもパチンコ店は新台入替ばかりしているので遊技機のレンタルも需要がある! なんて思ったのかと思います。この画像にはわかりやすくするために「ワリカン」とされていますが、実際には製造メーカー、レンタルの貸主になる事業者、パチスロ機のオーナーを募集してファンドを売る会社、お客様が購入したパチスロ機を管理する会社など巧妙に色んな会社が組み合わさっていたのです。

 

 

このファンドを販売するのにも代理店制度を用いて、代理店には5割近い販売手数料、もうそれだけで普通の投資では無いよなと思うのが普通です。パチンコ業界を知っている人に相談すれば、「新台導入後2年間も人気でお客様が付いている機種なんて数年に一度しか出ない」というのは当たり前の話で騙される以前の問題なのですが、騙される人というのはそういう確認をしないのでしょうね。パチスロの中古機なんて購入価格を維持している機種自体が稀です。なのでファンドの配当を2年受け取り、ファンド終了後に機械を売るわけにもいかないこのスキームが利益をお店と折半なんてのでうまくいくわけはないのに何千万も投資した被害者が出ています。これが本当に出資者のお金で機械を購入してレンタルした結果うまくいかないのであれば詐欺にはなりませんが、警察絡みになった時点で契約上は2万台以上のレンタルパチスロが無いといけないはずだったのが実際には600台ちょっとだったみたいです。あぐら牧場事件で契約数分の牛が存在しなかったのと同じですね。今後パチンコ業界も高射幸性遊技機の撤去、5号機の撤去と撤去費用がかさみます。そう、「割勘」の出て来た4号機から5号機へ移行する時期と似ている状況なのです。もしかしたら私の知らない所でそのようなレンタルオーナー制度のファンドを販売しているのかもしれませんが、興味を持っても必ず業界に詳しい人に相談して意見を聞き、騙されたりしないように注意して下さい。ジャパンライフの報道を見て「割勘」を思い出した、そんな話でした。

 

それではまた来週!

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