【パチ・スロクロス】パチンコ・パチスロ解析情報

2020年01月17日

1000の嵐

少なくとも、そこにはパチスロがあった。

 

自分が何者かなんて分からなかったあの頃。やりたい事をやった所で決してそれが実を結ぶ事もなく、かといってそれから目を背けると「何者でもない」自分を肯定するハメになってしまう。日がな一日中、ボンヤリと暮らしていても、時折耳にする同世代の友人達の就職事情や恋愛事情は自分の意思とは無関係な所で確実に世界を狭めてくる。

 

熱意と時間を注いでも全員が「何者か」になれる訳ではない。それならば「何者か」になれなかった奴は、一体何処に溢れかえらんばかりの熱意と情熱を注げばいいんだ。

 

少なくとも、俺にはパチスロがあった。

 

打ち続ける事で心の隙間は埋まっていく。知人の死すら知らず、親兄弟の期待にも背を向けて、俺はただパチスロを打っていた。それは善良な一般市民から見ると、馬鹿げている行為なのかも知れないし、実際のところは「埋まっていっている」のではなく「忘れていっている」だけなのかもしれない。考えないようにしていただけなのかも知れない。

 

今でこそ言える事だが、それでも結局の所はこれにつきるのだと思う。

 

楽しかったんだよ、パチスロがさ。

 

別に昔みたいにパチスロを必死に打たなくとも生活はできる。齢40歳近いロートルだ。パチスロが楽しくなくなったのなら引退をすればいい。いや引退なんて言葉自体がおこがましい。こっそりと別の趣味に没頭すればいい。映画やアニメ、小説やゲーム。心の隙間を埋めるには女だっていいだろう。多くの人はそうやってパチスロから離れていくんだ。それでいい。それが正解だ。

 

ただ、一つだけ譲れないものが俺にはある。それは別に大した事じゃねぇ。収支云々の話でもねぇ。

 

もしも今。あの当時の俺がホールにいるのならば、その何者でもない俺が熱意と情熱を持ち余しているのならば、そんな奴らにはパチスロが必要なんだ。一人ぼっちの暗い部屋の中で一人でガッツポーズをするような、そんな瞬間が必要なんだ。

 

だから俺は今も俺を探してパチスロを打ちキーボードを叩いている。

 

俺が若者だとしたら、今のパチスロを楽しいと思うのだろうか。それとも時代の流れにあわせ死んだ目でパチスロを打っているのだろうか。なんせ今よりもずっと若かったんだ。そもそも、今の時代だったらそれが普通な訳だ。多少でも金になるのなら、それを受け入れて……いたら、それは俺じゃねぇだろ。

 

だから、きっと俺が俺だったとしても、この台の事は気に入っていたはずだ。

 

 

『パチスロ1000ちゃん』

 

はっきりいってこの台に「6号機だからこそ」の要素はない。A+ATという部分においても先発として『鉄拳エンジェル』があるし、台の内部仕様的にも「リノ方式のJACを内包させ進行するBIG」と「シミュ出玉を減らすための複数のSIN」を採用しているので、ほぼ鉄拳エンジェルと同じ。(鉄拳エンジェルが4THリールだったのも、一番は通常遊技でのSIN入賞を阻止するため)

 

チャンス目高確率の管理は移行リプレイ。AT機なのに準備中を挟む事があるのは、RTを移行させているから。中段「リプ・ベル・ベル」でチャンス目状態が上がって、中段「リプ・リプ・ベル」で転落。通常時のCZは「RT状態」の噛み合わせが重要。

 

出玉速度だって速くない。イメージ的にはライトミドルのA+ART機。『アイドルマスター』からマスターラッシュとHBIGを無くしたらこんなもんなのかも知れねぇ。ただ「6号機らしさ」なんてなくても、「パチスロ」らしさがあればそれでいいんだ。

 

 

出目の好みは人それぞれにせよ、リーチ目が止まる事の楽しさ。これに関しては不変的なものだ。時代や流行りなんてものは一切関係ない。それはもうすでに『ハナビ』や『ディスクアップ』が十分過ぎるほどに証明している。

 

ただし、いい事ばかりじゃない。「リノ方式のJACを内包させ進行するBIG」という時点で予想通りではあるが、BIG消化には時間がかかる。平均約150枚のBIG消化に50Gや60Gかかってしまう事もザラにあるので、言葉を選ばずストレートに伝えるのならダルイ。

 

 

(SBとRBがこの台の肝)

 

あと注意点としてはボーナス中に「白フラッシュ」が発生したら「左リールに赤7付近」を狙ってRB(=JAC)入賞を阻止する事。これでRTをJAC後のRTへと変容させているはず。リノ言うところの「中段リプリリプレモン」を止める作業と言えば分かりやすいかな。

 

俺の行ったホールだけかも知れないが、台間の遊戯説明書に「通常の打ち方」は書いてあるものの、ボーナス中の打ち方が書いてなくてさ。ま赤7狙わずともRBはずせりゃいいんだけど……この台には「3連1000ちゃん」を狙うシーンが多々あるもんだから、知らなきゃ狙っちゃうのよ、1000ちゃんを。

 

 

ここを狙うと配列的にブドウ(RB)を引き込んじゃうので、ここだけは注意。ブドウが左リール上段に来たら中右で外しときましょう。

 

演出バランス的にはオーイズミのボーナスタイプにおける通常営業。打った事ない人だと演出テンポ等に違和感を感じちゃうかも。これでも『弁魔士セシル』よりかは大分良くなってんだけどね。あの台はシーンの切り替えや白ナビのタイミング(第三停止後の間)が悪過ぎる。ちなみにセシル完走させた俺に死角は無し。

 

……話が長いのは昔からだが、このままでは原稿スペースがたらねぇぞ。

 

単純なAT機と違い、リアルボーナスを積んでいる台だからこその楽しみ方。それが通常時。スイカ以外がリプレイでスイカ自体も左リールは1000ちゃん図柄が代用になっているので、狙い所は多数。ただし、変速押し時には注意事項が。

 

この台は右下がりのワンライン機になっていて、赤7上のスイカだけ実は「スイカ」ではない。なので変速押しで右下がりにスイカがテンパイした時、この時だけは赤7上以外のスイカを押さなきゃダメ。

 

勿論、小役優先なので「◯◯+ボーナス」時には狙い所によっては想定外の出目が止まる事もあるのでは。(それに関しては模索中)

 

昔を美化する事はそろそろやめよう。今も昔もパチスロがつまらねぇと思った事は何度だってあった。「クソじゃん。どうしようもねぇじゃん。退屈じゃん。」ってさ。でもその度にパチスロの面白さを思い出させてくれる機種が現れて、その度に今の俺はこう思い、昔の俺もこう思う。

 

 

パチスロ楽しいぜ。

 

CLOSED BGM

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