【パチ・スロクロス】パチンコ・パチスロ解析情報

2019年12月18日

CRクジラッキー(最終版)

この台について、もう一度触れるときがついに来たか……。

 

 

 

 

 

『CRクジラッキー』。昨年12月12日更新の当コラム内にて、新台として入って触れた際の感想を記していましたね。本機についての私的見解はそこで書いたものとしばらく変わらず、現場で見たりデータ等々を見ても「良台にはとにかく何者かが刺さってるなぁ~」とか「あ~、これな~んかやってるなぁ~」などの考えばかりで、その頃は他にもやるべきこともありましたし、さほど気にかけてもいなかったのですが。

 

転機が訪れたのは今年に入ってから。一昨年あたりにほぼ一ヶ月間同じ店で動いていて定期的に連絡を取り合う仲のパチ専業さんが、私の稼働範囲内に来たときでした。

 

この人がクジラを追っている、という話は少し前に聞いていまして、クジラといえば何しろわりと早い段階から色々な話が出ていた台ですから、まあそういった類いのことをしているのかな、と失礼ながら当初は私も思っていました。しかし、どうやら完全なる「平打ち」(特に何もせず普通に打つこと)で追っていたようで、実際に話を聞いてみると台の見方や選び方、考え方やアプローチの仕方に、物凄く深いものがありました。その話を聞いても、保守的な私はなかなかすぐには動かなかったのですけれど、あるタイミングをきっかけに、ほぼ本機のみを追いかけて「プチ旅」へと出かけることとなり、相応の経験値と、その人の域までは至らないまでも自分なりの考えを得ることが出来ました。

 

今回、本機について記すことになったのは、そのクジラの師とも言うべき専業さんの許可が得られたからです。自分で見つけて得たものならまだしも、他の人が教えてくれたものを許可なく公開するというのは、専業非専業云々関係なしにそれは人間としてどうなのか、という話になりますしね。

 

 

 

(通常時の7揃い。まぁまぁレア)

 

 

それでは、まずは本機のスペックの再確認から。ヘソ抽選ルートは大当たり確率が「1/199.8」(全てが3R)で「20%」で4回転の時短「クジ夢RUSH」に突入、上に位置する「GO」抽選ルートは大当たり確率が「1/4.4」(3R:88.7%・15R:11.3%)でRUSH突入率は「100%」となる一種二種混合機。これを見ても分かる通りに、本機はとにかく上の「GO」抽選がほぼ全てです。

 

「上」さえ入ればあとはどうでもいい。はっきり言ってしまえばその通りで、それでまったく問題ないのですが、台の値段を考える際には上だけでなく「下」、ヘソ抽選も考慮する必要があり。ここが本機に対してのアプローチの入口で、想定出玉数で多少数字は変わってくるも「上」のみで考えた際のいわゆるボーダーラインというものは1kあたりで大体「0.28」あたり。こう見ると、「GOに0.28入ればチャラなんだね~」と思いがちですけど、この0.28という数字は完全に上のみのもので、「下」から出る玉のことが入っていないわけで。つまり、仮に上が0.28/1k、1日で台に打ち込む玉を全て上で賄える場合だと、「下から出てくる玉が丸々残る」という結果になるわけですね。

 

これがどのくらいになるか、ということを考えると、1日で回せる下の回転数を……そうですね、2,200回転としてみましょうか。下の回転率次第で回せる回転数が結構上下するのですが、まあこのくらいはおそらく回せるはずです。このケースだと下での初当たりが11.01回引ける計算、ヘソ当たりでの期待獲得玉を超簡単に計算して「1044個」(RUSH非突入時330個*80%、RUSH突入時3900個*20%)とすると、およそ「11495個」。つまり、上がボーダーライン程度の台……0.28/1kの台とは下を考慮すればこれだけのプラスを出せる台、交換率にもよりますけども、およそ40,000~45,000円くらいの値段になるということですね。「ちょっとした抽選がついている4個賞球口」とヘソについてはよく言われるのですが、値段についてはそこから出る玉ががある意味キモになる。これが、本機の考え方の最初の最初です。

 

「そうは言うけどそんな台なかなかないやろ~」と言われるかもしれません。確かに、これよりももっと高い台となるとなかなかないですし、そんな台はほぼ誰かが先に刺さっているか、ほぼお店が外しています。そのくらいの台になると簡単に分かるほど「出てしまう」からです。しかし、これくらい(0.28)前後~もう少し上の台なら、私が動いていた時点でもまだありました。+10,000個というとRUSH2.5回分くらいですからね。そのくらいだと、毎日出てしまうということも少なくなりがちで、お店的にもどうなのか分かりづらく、ライバル的にも判断しづらい。7/31のコラム内にて「気がかりな台」と記したのは実はこのクジラッキーで、設置店も少なくなってきたので機会は極少ないとはいえ、まだ打てる店は存在するのです……と書きたかったのですが、この稿はその頃に作り始めたものでして、さすがに最近はもうかなり無くなってきたかなぁ。

 

ともあれ、誰にでも見つけやすくて凄く良く出る「20,000発台」を狙うのではなくて、よく見ないと見つからなくて日によって出たり出なかったりする「10,000発台」を探す。これが、本機との向き合い方の始まりだったように思います。

 

 

それでは、その「0.28」前後、またはそれ以上の台を見つけるにはどうすれば良いのか。ここから具体的に解説致します。

 

本機の「上」の回転率に対しての重要な点は、大きく分けて「バネ」「釘」「ネカセ」の3点が主軸です。この中の「バネ」については一旦置いておいて、まずは「釘」から触れていきます。

 

 

 

これが「上」のメインとなる箇所の釘構成。パッと見ると複雑そうにも見えますが、見るべきポイントは、

 

 

 

ほぼこの3箇所のみ。本稿では以降この箇所を、上から「ブッコミ」「口」「大外」と呼称します。

 

最初に台の前に到達した時、その時は立った状態で釘を見ることになるわけなので、目に入りがちなのは「口」の部分、緑で囲った部分です。おそらく、お店的にもここは気になるのでしょうね、私が本格的に動き始めた中盤~後半だと、ここをパッと見て嫌ぁ~な、「これ本当に大丈夫なの!?」とちょっと思うような形にしている店が、どこへ行っても非常に多く見られました。

 

ただ……まったく重要でないとは言いません。言いませんが、ちらっと見ると重要そうな、常識的に考えても重要そうに見えるこの「口」の部分の調整は、実はそれほど重要でないのですよね。本機の釘において本当に重要なのは赤丸で囲った「ブッコミ」と「大外」です。私的稼働でも、口がグチャグチャで「本当にこれ大丈夫……!?」と思うような台でも、その2つが生きていて打てたということが実際に何度かありました。

 

 

 

「IN」へと向かう玉の主なルートに矢印を付けてみました。打ち出された玉がブッコミを抜けて(赤矢印)、口を抜けて上手くINへと進むのが緑矢印ルート、口部分を素通りして大外に当たって進むルートが青矢印ルートです。口も良い台は緑ルートも当然増えます。増えますが、青ルートメインでも十分回りを賄える台もあるし、私が回っていた頃だとそういった台のほうが多かった。さらに言えば、口が良いということは他者に「見つかりやすい」ということでもありますからね。良いに越したことはないが悪くても別に構わない、他に良い点があればある程度無視しても構わないというのが、私的な口部分に対しての見解です。

 

では残りの部分、ブッコミと大外について。ブッコミは簡単、ブッコミを構成する2本の釘が「開いているか」どうかです。ただ、開いていると見えた場合は概ね大丈夫なのですが、ちょっと見ると締まっているように見えて実はほんの少しだけプラスでブッコミが抜けるというパターンもあるので、見るときは多角的に、立体的な視点でプラスを探していくのがベターでしょうね。

 

大外については、正直に言うとここが最も難しいです。基本の見方としては「左右」と「上下」で、ここが左と上にいっているのがマイナスとなるのですが、その具合や他との絡みによっては、それでも大丈夫な場合があり、こうだから絶対にダメです、みたいなパターンがなかなかないのですよね。

 

基本的には、左調整はそこまで大きなダメージにならないことが多く、逆に上調整は大きな影響を及ぼすことが多いのは確かなものの、ここに当たった玉は→→→……とINに向かって進んで上手いこと絡めばINにINとなるわけですが、これが本当に他との兼ね合い次第で。例えば、大外が大きく左だから厳しいかな、と見た目段階では判じたのに実際に打ってみるとネカセの関係で上手くINに届きやすくなっていたとか、あとは大外がかなり上調整で、これはさすがに難しいだろと思うも渡り(口の左、矢印の画像でいうところの青矢印の始まりの部分)が大きく広げてあるがために大外へ向かう玉が通常より上方向に行きやすくてINへ向かいやすかった、などなど。他との兼ね合いで様々なパターンがあるので、少しでも怪しいなと思った場合は試打するのが無難と思います。

 

とりあえず、矢印画像を見ても分かるように、本機の「GO」突入、「IN」突入ルートというのはまずはブッコミを抜けることが必要なのです。如何に大外や口が良くともブッコミが締めてあると思ったルートを通りにくくなります。そこを踏まえた上で、釘を見る際はブッコミ→大外→口→その他と見ていくことを推奨します。

 

 

そこに関連して……と続ける予定だったのですけど、ちょっと長くなりすぎるようなので、これ以降については次回に記します。ご了承ください。

 

 

それではまた次週~。

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