【パチ・スロクロス】パチンコ・パチスロ解析情報

2019年04月19日

ディスクアッパー

……あの島は何かがおかしい。

 

パッと見で設定が入っている訳でもないのに他の島と比べて明らかに高い打ち手の熱量。こういった場合に疑うのは俗に言う「全台系」。が、この日、この店でその機種が全台系になる可能性なんてゼロに等しいし、何よりも島の空気感が殺伐とした熱気を含む全台系ではなく、陳腐な言い方をするのならば全員が楽しそうにスロットを打っている。

 

しばらく島内を観察してみた所、どうやら乗り打ちで打っている人が多いのか、結果というよりも内容で一喜一憂しているみたく、それはまるでゲーセンで大好きだった機種を「遊戯」しているみたいで……

 

何だ、何なんだ、これ。一周回って気持ちわりぃんだが、何だこれ??

 

そもそも、これノリ打ちというか「島占拠」に近いんじゃね??

 

この島に一体何が起こっていたのか。俺がそれを知ったのは某機種の情報を探っていた夜の事だった。

 

 

「#ディスクアップ大会」

 

ユーザーの為とか遊技人口回復とか耳障りのいい大義名分(そのうち名目は消え去る)を掲げる訳でもなく、ただただディスクアップが好きな奴らが同日にて実戦を行い、その結果をツイッター上でハッシュタグをつけてアップをする。ただそれだけ。場所もレートも自由、開始時間も自由。

 

基本ルールは3000G以上がノルマの差枚数勝負。美しいリーチ目を決める「美しいリーチ目大賞」もあり、優勝者には粗品景品が授与。

 

言ってしまえば、全てのホールを巻き込んだ大人のお遊び。

 

大盛況すぎてツイッターのトレンド1位までも獲得したらしい、この大会。主催者の方(一応、名前は伏せときます)のツイッターによれば5回行われた全大会の総回転数は2295521G。参加人数は461人。

 

ま正直、俺が見た光景が「この大会」だったかは分からないんだけど、大なり小なりこういったスロットを楽しむ新たな試みは着実に生まれているのでは。非公式だからこそ、偉大なアマチュアのド素人だからこそ、出来る事って絶対にあると思う。

 

やれ104%は打つのか打たないのか、やれ天井狙いのラインが、やれ期待値が……自分で計算した訳でもないのに、自分の正当性を鼓舞しようとする穿った承認欲求だけが強いスロッターが多い中で、これ程までに愛され、無事に大会が成り立つ機種って単純に凄いよ。そして、それを愛している人達の熱量。これもまた凄い。

 

SNSで広げられるのは、しょうもない「プロレス」や「ホール情報」だけではなく、台の面白さ(またはその逆)を伝え共有する事だって出来るんだ。ディスクアッパーはまさに尊敬できるスロッター達……なのかも知れない。(ドヤ打ちする人は格好悪いけどね)

 

 

同じ機種を楽しみ、愛する人がそこにいる限り、スロッターは孤独ではない。

 

うん、無償にディスクアップが打ちたくなったが……そもそもこの大会なりを知ったのは某機種を探っていたからで、その機種を探ったきっかけは前述した「104%」の台を打つのか打たないのか問題。9000G回したら期待値的には1080枚。8000Gで960枚。

 

これを打つのか打たないのか。

 

というか、こんなもんはホール状況やら何やらで変わりますし、スロ専か玉も打つのか、確定なのか探すのか、他の事業もやっているのかどうなのか、そもそも専業か兼業か、地域的な問題や打ち手の技量、そういった数えきれない様々な要因で変わってくる事なので正解なんてある訳がない。

 

好きだから打つ。それでもいいと思う。人それぞれ。

 

ただ、1日打って1000枚の期待値は想像以上に(精神的な部分で)キツイ。その程度は俺にだって分かる。天井狙いの期待値と1日打つ期待値を、同じ土俵に置き換えて批判や納得するのは簡単だけど、めげずに打っている人は凄いと思うよ、本当に。

 

だからこそ104%を喜々として打ちたいと言う人には是非、一度ブッ続けで打って見てもらいたい。そして俺自身が、それこそ昔の4号機や5号機初期のストイックさを思い出す為にも、上も下もない「あいつ」を一度打たなきゃいけないかも知れない。

 

ディスクアップ大会とは別のベクトルの楽しさ。Mっ気たっぷりな楽しさと悲哀に満ちた無常な確率。死にたくなる夜を超え、生きていてよかったと思える夜を迎えられる稼働。心の中ではこう唱える。

 

「俺はロボットだ」と。

 

104%の話をするのは、そんな某機種をブン回してからだ。近々「みっくみく」にしてやんよ。

 

CLOSED BGM

グレートアマチュアリズム / ライムスター

スポンサーリンク